AI画像モデル

Nano Banana 使い方完全ガイド 画像生成と編集で失敗しない手順

Nano Banana の使い方を、Gemini アプリ、Google AI Studio、API の3つの入口から解説。プロンプトの書き方、画像編集のコツ、モデル選び、注意点までまとめた実践ガイド。

Nano Banana Team2026年8月1日 公開
Nano Banana 使い方完全ガイド 画像生成と編集で失敗しない手順

Nano Banana を初めて触る人が一番つまずくのは、プロンプトの文法ではありません。

「何を作るか」と「何を変えないか」を分けて考えないことです。

私は AI 画像ツールをいくつも試してきましたが、Nano Banana はかなり実用寄りです。文章だけで画像を作れる。画像をアップロードして、背景だけ変えることもできる。前の出力を見ながら、会話のように修正もできます。

便利です。

でも、雑に使うとすぐ崩れます。顔が変わる。商品の形が変わる。日本語テキストが微妙に壊れる。作りたい画像ではなく、AI が「それっぽい」と判断した別物が出てくる。

だからこの記事では、Nano Banana の使い方を「ボタンの場所」ではなく「失敗しにくい作り方」として整理します。

Nano Banana とは何か

Nano Banana は、Gemini の画像生成と画像編集機能の名前です。

Google の公式ドキュメントでは、Nano Banana は Gemini API で使える画像モデル群を指します。代表的なモデルは次の4つです。

呼び名 公式モデル名 使いどころ
Nano Banana 2 Lite gemini-3.1-flash-lite-image 低コスト、低遅延、大量生成
Nano Banana 2 gemini-3.1-flash-image 普段使いの本命、生成と編集のバランス型
Nano Banana Pro gemini-3-pro-image 商品画像、広告、文字入り画像、ブランド素材
Nano Banana gemini-2.5-flash-image 旧世代の安定版、移行対象になりやすい

ざっくり言うと、迷ったら Nano Banana 2。仕事で外に出す画像なら Nano Banana Pro です。

Google の説明では、Nano Banana はテキスト、画像、またはその組み合わせを使って、会話しながら画像を作成、編集、反復できます。ここが普通の画像生成ツールとの違いです。

一発で当てるツールではありません。

会話しながら詰めるツールです。

入口は3つある

Nano Banana の使い方は、目的によって入口が変わります。

使い方 向いている人 何ができるか
Nano Banana AI Studio ブラウザですぐ使いたい人 このサイト上で Nano Banana 画像を直接生成・編集
Gemini アプリ すぐ試したい人 テキストから画像生成、画像アップロード後の簡単な編集
Google AI Studio プロンプトを検証したい人 モデル選択、出力比較、API 前の実験
Gemini API アプリや業務フローに組み込みたい人 自動生成、バッチ処理、複数画像入力、会話型編集

まずはこのサイトの Nano Banana AI Studio を開くと、ブラウザ上ですぐ生成と編集を試せます。

個人利用なら Gemini アプリでも十分です。ただ、ブログのアイキャッチを何十枚も作る、EC 商品画像を量産する、SaaS に画像生成機能を入れる、そういう用途なら Google AI Studio か API に進んだほうがいいです。

UI で遊ぶ段階と、ワークフローに組み込む段階は別物です。

基本の使い方

Gemini アプリ、AI Studio、API の3つの入口を選ぶための判断フロー

一番簡単な流れはこうです。

  1. まず Nano Banana AI Studio を開く。Gemini または Google AI Studio で試すこともできます。
  2. 画像生成に対応した Nano Banana 系モデルを選ぶ
  3. 作りたい画像を日本語で書く
  4. 必要なら参考画像をアップロードする
  5. 生成結果を見て、会話で修正する
  6. 最後に文字、顔、手、ロゴ、権利まわりを確認する

ここで大事なのは、最初のプロンプトを長くしすぎないことです。

初心者ほど全部を1回で詰め込みます。

「日本の20代女性が、東京のカフェで、夕方の自然光で、シネマティックに、でも広告っぽくなく、Instagram 風で、背景は少しぼかして、服は白で、手には商品を持っていて、文字はこうで、色はこうで」

気持ちはわかります。

でも、これだと失敗した時に原因がわかりません。

最初は骨格だけでいいです。

東京の小さなカフェで、ノートPCを開いてAI画像編集をしているフリーランスの写真。自然光。落ち着いた雰囲気。16:9。

良い方向が出たら、次に足します。

人物の表情はそのままにして、画面の中に商品画像の編集前と編集後が並んでいるようにしてください。背景は変えないでください。

Nano Banana は会話で詰めるほうが強いです。

プロンプトは4つに分ける

私は Nano Banana 用のプロンプトを、いつも4つに分けます。

要素 書くこと
目的 何に使う画像か ブログのアイキャッチ、広告バナー、商品写真
主体 何を描くか 人物、商品、UI、風景、図解
制約 何を守るか 顔を変えない、背景だけ変更、ロゴを入れない
出力 形をどうするか 16:9、1:1、4K、文字なし、余白あり

プロンプト例です。

目的はブログ記事のアイキャッチです。
主体は、AI画像編集ツールを使って商品写真を修正している作業画面です。
商品の形と色は変えないでください。
背景は白いスタジオ風にしてください。
文字は入れないでください。
16:9 の横長画像にしてください。

これだけで成功率がかなり上がります。

「かっこよく」より「何を守るか」のほうが効きます。

AI は足すのが得意です。守るのは苦手です。だから守る条件を明示する必要があります。

画像編集の使い方

Nano Banana の真価は、ゼロから画像を作ることより、既存画像を直すことにあります。

使い方はシンプルです。

画像をアップロードして、編集したい範囲を言葉で指定します。

この商品写真の背景だけを、明るい白いスタジオ背景に変更してください。商品の形、ロゴ、色、影の方向は変えないでください。

人物写真ならこうです。

人物の顔、髪型、服装はそのままにしてください。背景だけを、自然光が入るミニマルなオフィスに変更してください。肌を過度に補正しないでください。

UI 画像ならこうです。

このダッシュボード画面の構造は変えず、配色だけをダークモードにしてください。グラフ、表、ボタンの位置は維持してください。新しい文字は追加しないでください。

ここで「だけ」が重要です。

背景だけ。

色だけ。

構図だけ。

一度に全部変えようとしないほうがいいです。

Nano Banana 2 と Pro の選び方

Nano Banana 2 と Nano Banana Pro を試作と最終出力で使い分けるワークフロー

Nano Banana 2 と Nano Banana Pro は、安いモデルと高いモデルというより、役割が違います。

Nano Banana 2 は試作向きです。何パターンも出して、方向性を探る時に向いています。

Nano Banana Pro は最終出力向きです。広告、商品画像、図解、文字入りのクリエイティブなど、ミスが信用に直結する画像で使う価値があります。

私ならこう使います。

状況 おすすめ
ブログのラフ画像を何枚も試す Nano Banana 2
SNS 用の雰囲気画像を作る Nano Banana 2
EC 商品写真の最終版を作る Nano Banana Pro
広告バナーを作る Nano Banana Pro
日本語や英語の文字を画像内に入れる Nano Banana Pro
API で大量生成する Nano Banana 2 Lite または Nano Banana 2

注意点があります。

画像の中に長い日本語を入れるのは、まだ慎重に見たほうがいいです。Google は Gemini 3 系の画像モデルで文字レンダリングが強化されたと説明していますが、公開前の確認は必須です。

1文字のミスで、画像全体が安っぽく見えます。

使えるプロンプト例

ブログ用アイキャッチ。

AI画像編集ツールの使い方を説明するブログ記事のアイキャッチ画像。机の上にノートPCがあり、画面には画像編集前と編集後の比較が表示されている。人間の顔は出さない。落ち着いたテック系の雰囲気。16:9。文字なし。

商品写真の背景変更。

この商品画像の背景だけを変更してください。商品本体、ラベル、ロゴ、色、形は維持してください。背景は明るい白いスタジオで、自然な影を残してください。

SNS 用の縦長画像。

スマートフォンで見やすい 3:4 の縦長画像。AIで写真を編集する前後比較を、左右ではなく上下に配置してください。上が編集前、下が編集後。文字は入れないでください。

人物写真の自然な修正。

人物の顔、年齢感、髪型、服装を変えずに、照明だけを自然な昼の光にしてください。肌を過度に滑らかにしないでください。背景は少しだけ整理してください。

図解。

Nano Banana の使い方を説明するシンプルな図解。入力、生成、編集、確認の4ステップを横並びにする。短い英語ラベルだけ使う。余白を多く、ブログ記事に貼れる 16:10 の情報図にしてください。

このくらい具体的で十分です。

「高品質」「プロっぽく」「おしゃれに」は最後でいいです。先に構造を決める。次に守る条件を決める。見た目はその後です。

API で使う場合

開発者なら API から使えます。

Gemini API では、画像を返せるモデルを指定し、レスポンスの modality に画像を含めます。SDK の細部はバージョンで変わるので、実装時は公式ドキュメントを見てください。考え方はこうです。

概念としてはこうです。

from google import genai
from google.genai import types
import base64

client = genai.Client()

response = client.models.generate_content(
    model="gemini-3.1-flash-image",
    contents="Create a clean 16:9 blog cover about AI image editing workflow. No text.",
    config=types.GenerateContentConfig(
        response_modalities=["TEXT", "IMAGE"]
    ),
)

for part in response.candidates[0].content.parts:
    if getattr(part, "inline_data", None):
        with open("nano-banana-cover.png", "wb") as f:
            f.write(base64.b64decode(part.inline_data.data))

画像編集では、テキストと画像を一緒に渡します。

実運用で大事なのは、コードよりログです。

プロンプト、モデル名、入力画像、出力比率、生成日時、料金、失敗理由を残してください。画像生成は「なぜ昨日と今日で違うのか」が必ず起きます。ログがないと、ただの感想戦になります。

よくある失敗

Nano Banana でよくある失敗を、曖昧な指示、変えすぎ、文字未確認、権利未確認の4つに分けたチェック図

失敗のほとんどは、モデルの性能不足というより指示の雑さです。

曖昧なプロンプト。

一度に変えすぎる編集。

守る条件を書かない。

画像内の文字を確認しない。

参考画像の権利を確認しない。

特に最後は軽く見ないほうがいいです。Google のドキュメントも、アップロードする画像の権利を持っていること、他人の権利を侵害しないことを明記しています。

もうひとつ、2026 年 8 月時点で覚えておきたいことがあります。

現実の場所、人物、商品写真を編集できるツールは、使い方を間違えると信用を壊します。

商品画像、人物写真、街の写真、ニュース性のある画像を扱う時は、生成画像であることを明示する。誤解を招く使い方をしない。必要なら SynthID などの透かし検出も確認する。

AI 画像は便利です。

でも、便利さは免罪符ではありません。

実務でのおすすめワークフロー

私が一番安定すると思う流れはこれです。

  1. Nano Banana 2 で 6 から 12 枚の方向性を出す
  2. 良いものを1枚選ぶ
  3. その画像をベースに、背景、構図、色の順番で修正する
  4. 最終版だけ Nano Banana Pro で仕上げる
  5. 文字、顔、手、商品ロゴ、権利、誤解リスクを確認する

この流れにすると、コストも品質も管理しやすくなります。

最初から Pro で完璧な1枚を狙うより、Nano Banana 2 で方向性を広げてから Pro で締めるほうが現実的です。

画像生成は、宝くじではありません。

編集工程です。

FAQ

Nano Banana は無料で使えますか

Gemini アプリや Google AI Studio では、利用条件や地域、アカウント、モデル提供状況によって無料枠や制限が変わります。API を本番利用する場合は、Google AI for Developers の料金ページで最新の単価を確認してください。

日本語プロンプトでも使えますか

使えます。むしろ日本語で細かく指定して問題ありません。ただし、画像内に長い日本語テキストを描かせる場合は、文字化けや細かな誤字を必ず確認してください。

画像編集で顔を変えずに背景だけ変えられますか

できます。ただし、プロンプトに「顔、髪型、服装は変えない」「背景だけ変更」と明記してください。1回で完璧にせず、背景、光、色の順に分けて直すほうが安定します。

Nano Banana 2 と Pro はどちらを使うべきですか

試作、ブログ画像、SNS 画像なら Nano Banana 2。広告、商品写真、文字入り画像、最終納品物なら Nano Banana Pro が向いています。

商用利用できますか

商用利用の可否は、使っている Google サービス、契約、入力画像の権利、生成物の用途に左右されます。特に人物、商標、既存キャラクター、第三者の写真を扱う時は慎重に確認してください。

まとめ

Nano Banana の使い方は、難しい呪文を覚えることではありません。

作るものを決める。

変えないものを決める。

小さく生成する。

会話で直す。

最後に人間が確認する。

この順番を守るだけで、かなり失敗が減ります。

AI に丸投げすると、AI っぽい画像になります。

人間が編集者になると、使える画像になります。

Nano Banana は、その差がはっきり出るツールです。

参考リンク

Nano Banana Studio

高速な下書きと完成度の高い最終アセットに向いたワークフローで、AI画像を作成、編集、比較できます。

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